Vol.63 【住宅の規格寸法と畳の大きさ】
こんにちは 代表の石井です。
今回は「住宅の規格寸法」と「畳の大きさ」
についてお話しさせていただきます。
住宅を建てる時に基本となる寸法
「尺モジュール」と「メーターモジュール」
の二つがあります。
「尺モジュール」とは、
一つのマス目(1グリッド)を
3尺(910㎜)x3尺(910㎜)
尺貫法で測り、規格にしています。
「メーターモジュール」は
一つのマス目(1グリッド)を
1000㎜x1000㎜
を規格にしています。
尺貫法は日本人の身体のサイズが元になって作られています。
日本人の平均的な方幅は1尺五寸(455㎜)といわれていて、
人がすれ違うのに必要な寸法は、
1尺五寸x2の三尺(910㎜)となります。
廊下の幅はこれが元で三尺となり、
日本家屋は三尺(尺モジュール)が基準となってきました。
そして、畳の短辺も三尺が基準となっています。
畳長辺は、畳敷合わせをしやすい、倍の六尺(1820㎜)とし、
人は「座って半畳」、「寝て1畳」
つまり、0.5坪。
両手両足を広げて寝るのに必要なサイズが、
「2畳」、1坪となります。
実際には、畳の大きさには地域差があります。
三尺(910㎜)x六尺(1820㎜)サイズの畳は
[中京間]と呼ばれ、
愛知県周辺で使用されることが多いです。
西日本では、
955㎜x1910㎜のちょっと大きめの畳
[京間]と呼ばれる畳が使われることが一般的です。
東日本では
880㎜x1760㎜と小振りな
[江戸間]と呼ばれる畳を使います。
間取りの考え方にも地域差があります。
[京間]や[中京間]では、
畳の大きさが決まっているので、
畳を並べその外側に柱を建てるので、
柱の芯~芯間の距離は、
畳1枚+柱1本分となります。
メリットとしては、
畳のサイズを基準とするので、
襖や障子も規格化され使いまわしが可能となります。
この「畳」を基準にする工法を
「畳割り」と呼びます。
これに対し、関東では、
柱の芯~芯間の距離を基準とします。
その為、使う畳の枚数が違う10畳間と6畳間都では、
畳の大きさが異なるようになり、使いまわしができません。
この柱間距離を基準とする工法を
「柱割り」と呼びます。
「江戸間」に伝統的な和箪笥セットが納まらないことがあるのは、
このためなのです。
「柱割り」では、
柱の太さにとらわれない為、
施工が早いというメリットもあります。
火事の多かった江戸で使われ、広まっていったと言われています。
現在では利便性の高さ、和室の減少もあって、
「柱割り」
が多くなっているようです。
最近では、和室を作られる方は少なくなってきましたが、
縁のない半畳の琉球調畳をリビングの一角に敷くのも、
人気となってきています。
家づくりでお悩みの方や、
新築やリフォームをお考えの方に
これからも寄り添える工務店でありたいと考えております。
お気軽に、石井工務店までご相談ください。