Vol.75 単位の謎

皆様こんにちは、代表の石井です。

梅雨が明け、一気に暑くなり、連日35℃超えです。
皆様も熱中症には十分お気を付けください。

7月20日、21日と府中市片町文化センター祭り(盆踊り)が行われ、
わが町は、かき氷店を出店しました。

今回は【単位】についてお話させていただきます。

今、一般的に使われている【単位】
「メートル法」と呼ばれるもので、
法律でも義務付けられています。

取引上の計量には国際基準である
「メートル法」
を用いることとされています。

建築業界も図面上の面積や寸法の表記はすべて、
「メートル法」
になっています。

ですが、実際現場の職人の方たちは、
「にすんごぶ」
「よんしゃくごすん」
「さんげんはん」
などの[寸] [尺] [間]
といった【単位】を使っています。

この[寸] [尺] [間]は
かつての日本独自の【単位】
「尺貫法」
と呼ばれています。

何故、昔の【単位】の「尺貫法」が、
今現在も使われているのでしょうか???

それは、人の身体にフィットするような、
柔軟性を秘めているからです。

「メートル法」の起源は、
1791年に、地球の北極点から赤道までの、
「子午線弧長」の[1000万分の1]
として定義されました。

つまり、「メートル法」は地球を基準とした【単位】なのです。

それに対し、「尺貫法」は
人の身体を基準とした【単位】なのです。

一説として、
[1寸]は手を広げた時の親指の長さ。
[1尺]は肘から手首にある尺骨と呼ばれる骨までの長さ。
[1間]は人の身長を基準としています。

この人の身体を基準とした「尺貫法」の分かりやすい物が畳です。
畳の【単位】は1畳といい、
長辺6尺、短辺3尺となっています。

昔から、「立って半畳、寝て1畳」と言われていて、
このサイズが人が動くのに最低限必要な寸法とされています。

この畳の短辺の寸法が、家づくりの基準となっています。
3尺=910㎜です。

家の設計図を見るとこの910㎜、又は、910㎜の倍数をよく見ると思います。
今でも3尺を基準として設計されていることが多いのです。

システムキッチン・システムバス・洗面化粧台等のサイズも、
建材と呼ばれる、合板、石膏ボード等、
全て、この「尺貫法」とリンクしています。

今、皆様がお住いのお家も「尺貫法」を基準として設計されているのでは・・・・

耐震で不安をおかかえの方、
家づくりでお悩みの方や、
新築やリフォームをお考えの方に、
これからも寄り添える工務店でありたいと考えております。
お気軽に、石井工務店までご相談ください。


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